人間の身体においては予防医学というものが重要に成ってきており、電力機器においても大停電の事故などを教訓に大事故になる前の予防点検が重要に成って来ると思われます。事故が起こってからの莫大な損失を考えると事前の予防点検がコストの面でもはるかに有利で有ることは言うまでも有りません。高電圧機器を停止して点検をすることが不可能な場合には、部品の劣化、不良時に生じる発熱、コロナの発生状況を調べれぱ機器の状態を判断出来ると思われます。 |
■測定原理 各種高圧機器の不良、高圧送電線の碍子の汚れ不良時に発生するコロナと同時に微弱な超音波を発生します。発生した超音波を検出して人間の耳に聞こえる様に変換し、超音波の強さを液晶表示器にデジタルで表示しています。 |
■測定方法 COM−1020油中コロナ探知機のセンサーを調査する機器壁面に取り付けて内部のコロナ発生の有無を探査します。高電圧機器の絶縁低下、不良部などから発生するコロナの状況を付属のヘッドホンで高感度な音色で聞く事が出来、漏れの強さを液晶表示器で0〜100の数字で確認出来ます。 信号の強さに応じて1〜64段階に感度調整を2つの押しボタンスイッチで最大60dBの範囲で設定する事が出来ます。 センサーは強力なマグネットで機器の壁面などに固定することが出来ます。 |
■応用例 ●密閉された機器内部のコロナ発生状況の調査。 ●油を充填した高圧トランスの調査。 ●密閉された内部の超音波を発生するあらゆるリーク探知機として。 |